看護師の転職は自己分析が重要
看護師が転職し失敗するケースの多くに「希望条件の曖昧さ」があります。事実、「実際にイメージしていた働き方と違った」とことを理由に転職を繰り返す看護師の方も少なくありません。
転職する前に「今の職場のメリット、デメリット」を冷静に整理して、5年後、10年後のライフスタイルをイメージしながら条件整理をしていくことが重要です。
仕事とプライベートのイメージを
まだまだ独身で遊びたい、結婚したけど家庭も大切にしながら働きたい、子育てもあるから適度に働きたい、と働き方そのものが多様化しており、国内の病院でも多様化する働き方に対応しているケースが増えてきました。
- 看護師としてキャリアを積みたい
- キャリアは考えてないけど、忙しくてもいいからプライベートで豪遊したい
- 子供ができたから定時で帰れるところがいい
- 託児所が完備されていると嬉しい
- 今は給料を高く、そして貯金したい
といった具合に仕事とプライベートのバランスを考えながらイメージを固めていくことが転職成功への第一歩です。
まずは5年後、10年後に理想自分を書いてみる
ざっくりで構いません、紙とペンを用意して5年後、10年後、20年後といった具合に理想の自分を仕事でもプライベートでも構いませんので書き足してみましょう。
すると自然に「これは叶えたいな」と優先度が強い理想像が出てくるはずです。優先度をある程度固めたらそれを実現するために「仕事では何をすべきか」「職場は適切か」を考えてみましょう。
その結果、「今の職場では叶えられない」、「今の職場が実はマッチングしている」といった具合になんとなく見えてくるはずです。
理想の項目が多すぎてしまった場合は、3つに絞ってみましょう。希望条件が曖昧すぎると看護師に限らず転職失敗の原因となります。この条件がまとまらないと「なんとなく辞めたい」という意思を持ち精神的にも悪い中、半年、1年を過ごしてしまうことも多いのが医療現場。忙しいので時間はあっという間にすぎていきます。
現実な職場選びや転職を考えるには必ず理想像に優先順位を付けることです。「これだけは譲りたくない」理想の自分がまとまっていれば転職活動でもブレることはありません。
まとめ
理想の自分を確立していくことで「理想の働き方」も見つかります。ここでキャリアコンサルタントを活用するのも良いですし、知人の紹介で病院を探すのもありです。何せ医療現場は人が足りておらず、看護師も不足しています。
働き口は沢山あるので「失敗をしない転職」をすることがとても重要です。
看護師求人サイトに登録してから内定まで
人材紹介の会社に登録するのはいいけど、その後で面倒なことにならないかなと気になりますよね。無料で使えるサービスとはいえ登録後の流れは事前に理解してから活用したいものです。
今回は看護師求人サイトや人材紹介会社、エージェントに登録した後の流れを解説していきたいと思います。
キャリアコンサルタントが看護師求人を紹介してくれる
人材紹介会社では当然ですが、看護師求人サイトの多くでは専任のキャリアコンサルタントが付きます。「人とやりとりするのは面倒」と思う方も多いかと思いますが、離職率の高い看護師という職業では当たり前となっています。それはなぜでしょうか。
離職率が高い看護師では転職の際に病院とのミスマッチが頻繁に起こります。職場の雰囲気、人間関係、労働条件・・・病院という閉鎖された空間は一般企業に比べて情報が外部に出にくく実態が分かりません。病院側から聞いた話だけで転職を決めてしまいミスマッチが頻繁に発生します。また自分の希望の条件と離れていても焦って転職を決めてしまうケースもあります。これでは長く安心して働くことはできません。
医療現場では看護師人口が足りていません。長く続かない看護師さんは求められていないのです。
そこでキャリアコンサルタントが登場します。キャリアコンサルタントは看護師の転職に必要な知識、情報を身につけ、最新の情報を収集し、転職時にサポートをしてくれるアドバイザーです。
キャリアコンサルタントの業務範囲は広く、履歴書の書き方から面接の練習、面接の同行から面接後の条件交渉、離職時のサポートまで支援をしてくれます。特に面談後の給与や待遇の条件交渉は看護師から病院へは直接伝えにくい内容なので活用する方も多いです。
このキャリアコンサルタントによって看護師の方とマッチする最高の病院を紹介し、長期間働ける(病院にとっては働いてくれる)ことを目的に専任でつくシステムになっているのです。
まずは求人サイトに登録をする
基本はインターネット上からの登録となります。登録は2〜3分で完了する手短な内容です。下記に代表的なサービスを記載しておきます。
※全て上場企業なので個人情報の取り扱いも安心です。
希望条件のヒアリング
登録をすると面談や電話相談ができるようになります。そこで初めて担当のキャリアコンサルタントとの接点を持ちます。ここで希望の労働条件や病院名をお伝えしましょう。もちろんサイト上に出ていない求人も「非公開求人」として取り扱っているケースがあるので遠慮せず伝えることをお勧めします。
求人が紹介されます
早ければ当日、通常は3〜5日の間に希望にマッチしそうな病院求人が提示されます。もし特殊な職種で求人が少ない場合は別ジャンルの求人を紹介されるケースがあります。
取り扱いが少ない求人例
- 企業内看護師
- 保育看護師
- 保健師
- 海外求人
上記の求人は極僅かです。人気で求人数も少ないこともあり一般には公開されませんのでしっかりと事前にお伝えしましょう。
面接が設定されます
看護師さん希望の求人があれば面接が設定されます。面接までにキャリアコンサルタントが看護師さんの面接練習や履歴書アドバイスを行なってくれます。
その後に日時が設定され実際の面接となります。
内定が出て転職決定
面接の後はキャリアコンサルタント経由で合否の連絡が来ます。基本、条件は若干低めに提示されますので遠慮せず給与交渉や労働時間など希望の条件を伝えましょう。
もちろん交渉はキャリアコンサルタントが担当しますので妥協は最後にとっておく形にして進めていきましょう。
まとめ
求人サイト、人材紹介会社を利用すると担当のキャリアコンサルタントが無料で転職活動をサポートしてくれます、もちろん連絡を取るのが面倒というのはありますが、それ以上にメリットの方が大きいです。登録から内定が出るまでのフローをしっかり理解して活用をしていきましょう。
看護師が良い人材紹介会社を選ぶ5つのポイント
転職方法の1つとして紹介した人材紹介会社を活用する方法ですが、人材紹介会社によっても得意、不得意な求人もあれば、担当する転職エージェント(アドバイザー)によってもサービスの質が大きく異なります。
この記事では転職を成功させる為にも、「どこの人材紹介会社を選んでいいのか分からない」という方向けに人材紹介会社の見極めのポイントを解説していきます。
既に転職意欲が高い方は大手で安心できる人材紹介会社に実際に登録をしてみましょう。
日本最大級「9万件の医療機関情報」掲載!看護師人材紹介「満足度No.1」※調査機関:楽天リサーチ※運営会社はバイトルで有名な一部上場企業のディップ株式会社
看護師専門の人材紹介会社って何?
人材紹介会社は企業、病院へ転職者を紹介し、働き始めた段階で「企業、病院から紹介料を得る」といったビジネスモデルで成り立っているサービスです。多くの人材紹介会社では、看護師の方へ「無料で転職のサポート」を行なっています。
悪質な看護師専門の人材紹介会社では、「企業、病院からの紹介料」を得る為に無理に転職を進めることもありますが、大手の企業ではサービス運営にも関わることですのでエージェント(転職アドバイザー)が転職希望の看護師の為を考えた手厚いフォローをしてくれます。
もちろん内定が出たからといって必ずその病院で働く必要がなく断ることも可能ですし、断る際もエージェントが代理で返答をしてくれます。また、履歴書や面接対策、条件が合わなかった場合も給料から労働条件まで交渉をしてくれますので利用するメリットは非常に高いです。
実績が豊富、利用者の評価が高い人材紹介会社を選ぶべし!
看護師専門の人材紹介会社の数は素人では判別できないほど多くあります。その為、実績から利用者の口コミも容易に確認することが可能です。利用者の満足度ですと外部の期間が調査した「楽天リサーチ調べ」や「オリコンランキング」が有名なので確認をすることをお勧めします。
また、個人情報を扱うので「上場しているしっかりとした企業を選ぶこと」が重要です。
基本、転職活動していることは外部に漏れませんが、プライバシー保護という観点からは中小の人材紹介会社より上場している人材紹介会社を選ぶことがポイントになります。
求人数が多い人材紹介会社を選ぶべし!
もちろん求人数が多いほど、看護師の方とマッチングする確率が高くなりますし、看護師の方の新たな希望を発見できるポイントになります。人材紹介会社には公開している求人もあれば、最も人気のある求人は応募が殺到してしまうことを防ぐ為、「非公開求人としてマッチングした方のみに紹介される求人」が存在します。
なぜかといえば、看護師の方の応募が殺到してしまうと面接対応をする病院側も大変ですよね。ですから人材紹介に一任してお勧めできる方のみに紹介としているわけです。
たくさんの情報を持っている人材紹介会社を選ぶべし!
転職が成功するポイントで重要なのが求人数だけでなく「どれだけ病院内部の情報を持っているか」です。それは転職数の実績にも比例することになりますが、看護師の方からヒアリングした病院のリアル情報です。
職場の雰囲気、人間関係、仕事の忙しさ、給料、休みの取りやすさ、リアル情報を教えてくれる人材紹介会社でないと転職は成功しません。
複数の求人を検討できる人材紹介会社を選ぶべし!
同じ条件でも複数の求人を提示してくれる人材紹介会社でないと転職は失敗します。これは人材紹介会社のレベル、担当されるエージェント(転職アドバイザー)の能力が試されるポイントです。もしあなたのエージェントが1病院をしつこく紹介してくるなら他の人材紹介会社を利用することをお勧めします。
親身になってくれる人材紹介会社を選ぶべし!
もちろん迅速な対応は必要ですが、看護師は仕事柄、人間関係やプライベートでも悩みが多い職業です。多くの看護師と接している人材紹介会社だからこそあなたのライフプランを親身になって手伝ってくれる人材紹介会社であることが一番重要です!
まとめ
看護師専門の人材紹介会社を数多くあります。選ぶ最重要なポイントは目先の利益だけにとらわれず、転職希望の看護師のライフプランを一緒に考えてくれる人材会社です。時には希望者が理想とは誤った道に進みそうな場合も、しっかりと情報を提供して新たな道を明示してくれるのが人材紹介会社の役割です。
看護師の失敗しない転職方法〜紹介してもらう編〜
看護師の転職方法には自分で求人を探して応募する以外にも「紹介してもらう」という選択肢もあります。紹介してもらうという選択は「時間がない方」や「転職方法がよく分からない」、「専門家に任せたい」という方にお勧めです。
紹介してもらうには大きく3つの方法がありますので、実際に転職活動をする前の参考にしてください。
看護師求人を紹介してもらうには
看護師求人を紹介してもらう方法としては「知人からの紹介」、「ナースバンクからの紹介」、「人材紹介会社に登録する」といった方法があります。看護師求人を紹介型で進める場合は時間が省ける上に、自分では気づかない、知らない求人やリアルな情報を得る事ができます。一方で紹介してくれる人、機関によって質が様々です。
知人からの紹介
個人的な知り合いや病院関係者からスカウトで求人とマッチングする方法です。信頼できる知人であれば問題ありませんが、中途半端に進めてしまうと転職後のトラブルも起きやすいので要注意です。
メリット
- 自身の性格を理解した人間が紹介してくれる求人が多い
- 普通に応募するよりもスムーズに事が進む
デメリット
- 紹介を断った場合や、転職後にトラブルがあった場合に紹介してくれた人に迷惑がかかる事がある
- 転職後に退職をする場合、関係者に迷惑がかかる
ナースバンクを活用する
ナースバンクは看護師協会が運営している転職紹介です。看護師協会のハローワークのイメージを持っていただいていいでしょう。
メリット
- 看護師協会が運営しており、相談役は基本全てが看護師経験者なので相談しやすく安心感がある
- 指定病院であれば看護師研修や就業相談などを利用できる
デメリット
- 転職の専門家ではないため、転職先がマッチングしないケースがある
- ナースバンクの利用時間が平日の昼間から夕方までと限られており、利用しにくい。
- 紹介依頼の方法などによっては1週間の待機時間が発生する事があり、スピーディーに事が進まない。
人材紹介会社を活用する
最近は人材紹介会社を経由して転職する方が急増しております。大手の会社もテレビCMを放送するなど看護師専門 人材紹介会社の認知度もアップしています。
中には転職決定後に転職祝い金を受け取れる会社もあるので気軽に利用してみましょう。
メリット
- 非公開求人といった一般には公開されない人気求人を紹介してもらえる
- 各病院のリアルな環境、転職者や従事者からの情報量が多い
- 転職の専門家が履歴書の書き方や面接対策、面接後の年収交渉、労働条件交渉なども代理で行ってくれる
- 転職決定までのスピードが早い
- 現職の退職までフォローしてくれる
デメリット
- 看護師専門の人材紹介会社数も増えてきており、どこを選んでいいか難しい。
- 悪質な人材紹介会社の場合、条件にマッチしていなくとも病院を勧めてくるケースがある
- 人材紹介会社の担当者によって転職成功の確率が大きく異なる
- 内定までのスピードが早く、自分のペースでは転職活動ができない
まとめ
紹介してもらう、探してもらうという方法は転職活動の時間が省けるので効率的に転職活動をする事ができます。一方で、どの方法をとるか、相手の質、といった点で転職が上手くいくか左右されがちです。
ここ数年で人材紹介会社を活用するケースも増えてきており、どの紹介会社が良いかというリアルな口コミも増えています。
一度ご自身で調べてから利用するよう注意して進めましょう。
看護師の失敗しない転職方法〜自分で探す編〜
働いている皆さんであれば既に理解されているかと思いますが、看護師の職場は他の方が思っているほど単純ではなく、極めて緊張と人間関係のストレスに悩みやすい環境です。
転職を考えている看護師は、何かと忙しく仕事を続けながら転職活動をすることは大変です。自分にあった働き方、病院を探すには人一倍パワーが掛かります。
そこで今回は「失敗しない転職方法〜自分で探す編〜」と題して解説していきます。
自分で看護師求人を探す方法
一般的に転職は活動方法で成功するかどうかの確率が大きく変わります。特に看護師が働く医療現場は、転職するやり方で得られる情報や手間が違ってきます。
まずはそれぞれの転職方法を理解して、自分に合う転職方法を探しましょう。
病院のホームページを確認する
病院の求人は求人サイトに掲載されるケースもあれば、人気の病院に限っては病院のホームページにしか掲載をしないパターンがあります。気になる病院は常日頃から確認するようにしましょう。
メリット
- 働きたい病院が決まっている場合は、すぐに応募できる、時間が掛からない
- 求人以外の病院の情報も得られる
- 気になることは病院に直接問い合わせができる
デメリット
- 病院側の一方通行のメッセージしか分からず、病院の実態やリアルな情報が確認できない
- 特別働きたい病院がなければ、転職活動が始められない
求人・転職サイトで探していく
求人・転職サイトに掲載されている求人に対して応募する方法です。数年前まではインターネットで転職活動するという方も少数派でしたが、今は逆に一般的な方法となっています。
メリット
- 自分の好きなタイミングで転職活動ができる
- 検索機能を用いてニーズに対してマッチする病院が見つけられる
- 看護師を募集している病院情報が比較できる
- 求人情報以外にも転職に関する情報コンテンツがあり勉強になる
デメリット
- 得られる情報が不足してしまうケースがある
- 掲載されている情報は「求人広告」なので病院側のメッセージが強く出る
新聞、雑誌の求人情報で探す
インターネットが復旧する前の転職方法の1つだった新聞、専門雑誌の求人欄ですが今でも多くの求人が掲載されています。
メリット
- 配布地域の情報をベースに掲載される事が多く、地元の病院やクリニックの情報が掲載されやすい
- ネットに掲載されていない穴場求人が掲載されている可能性がある
デメリット
- 求人の数が少ない
- 求人情報は最低限の条件しか掲載されていない場合が多い
- 求人の募集期間が短い
ハローワークで探す
公的機関のハローワークにも病院求人が寄せられます。転職の一般的な流れが分からない看護師の方にお勧めの機関です。
メリット
- 公的機関なので安心感がある
- 無料で転職の相談ができる
- 平日夜も対応してもらえるケースがある
- 土曜日も対応している
デメリット
- 応募にはハローワークから発行される紹介状が必要
- 求人はハローワークのパソコンを使って自分で探す事が多い
- 求人の詳細情報に関しては、担当者は詳しく把握できていない
- 求人詳細は細かいが、病院の内部情報は分からない
まとめ
求人を自分で探すという選択肢は「自分のペースで転職をしたい」といった方にお勧めです。一方で多くの求人情報から自分にあった病院を探すには相当な手間もかかり、病院内部のリアル情報は得られません。
「あの時こうしておけば・・・」とならないように、焦らず自身にあう転職方法を選択しましょう。